2022/04/15
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【動画クリエイター必見!】 “ロケ撮影” をやってみたい!最短最速で叶える4ステップ

「外で撮影してみたい!」
映像制作をやっている人や映像に興味がある人なら誰しも一度は考えたことがあるのではないでしょうか? でも、実際やるのはちょっと難しそう。
良さそうな背景 (ロケ地) もあまり知らないし、イメージ通りの映像も取れる自信がない、、
本記事ではそんな方にぜひ知っていただきたい発案から撮影終了までの手順を4つのステップに分け、ご紹介します!
1:ロケ地探し
2:ロケハン
3:撮影準備
4:撮影本番
1:ロケ地探し
撮影に必要な要素を考え、
・演出のイメージ
・予算感
・距離感
などを加味し適切なロケ地を探します。
上記で挙げたように、
「イメージにあったロケ地をあまり知らない」
という方も検索サイトを使用して探すことも可能。
ロケーションをまとめている便利なサイトがありますので、これを活用するとロケ地探しがスムーズに進められるかもしれません!
▼ロケ地探しに最適なサイトのまとめ
https://digibibo.com/blog-entry-1679.html
また、ロケ撮影を行う箇所が多かったり、
海外や地方でのロケ撮影だったりなど個人でのコーディネートが難しい場合は、
「ロケーションロケコーディネーター」に頼むという方法もあります。
ロケーションコーディネーターは、
・ロケ地の捜索
・撮影に至るまでのさまざまな手続き
・撮影時のサポート
などなど、費用は発生しますが、ロケをするにあたっての諸々の手続きや準備をしてくれるため、なじみのない場所でも安心してロケを行うことができます。
2:ロケハン
ロケハンとは、ロケーション・ハンティングの略称から生まれた和製英語。
実際に撮影をする前に、使用する場所を事前に下見することをいいます。
ロケハンには大きく2種類あり、以下ではそれぞれの詳細に加え、注意点やポイントをご紹介します!
プレロケハン
主に制作スタッフのみが現地に行き下見をすることを指します。これは、演出の方向性が見えてきてロケ撮影の可能性が出た段階で行います。
この段階では、候補に上がったロケ地に向かい、ロケ地ディレクターやクライアントに提案するための写真や動画などで記録します。
スタッフロケハン
スタッフロケハンとは、プレロケハンを行なった後にある程度、撮影が可能であると判断された候補地へ制作スタッフとクリエイティブチームやディレクター、カメラマン、照明部などの技術スタッフが現地の下見を行うことを言います。
この段階では画角や照明など実際に撮影を行う際に考えなければならない要素を入念に考案し、タイミングとしてはPPM*の手前に行うことが比較的多くなっております。
*PPMとは:プリプロダクション(Pre Production Meeting)の略称。広告主や広告会社、制作会社の責任者やスタッフが撮影に入る前に行う最終確認の為の会議の事です。 ここで確認する事は、企画・制作意図・演出・出演者・セットデザイン・ロケ地・衣装・小道具・音楽・スケジュールなどです。
※案件によっては、プレロケハン、スタッフロケハンのどちらかで良い場合もあります。さらに、ロケハン自体がない場合も。その際は、現場入りしてからのアングルチェックに時間が必要です。
ロケハンの注意点とポイント
ロケハンは、当日のシナリオを見て具体的な動きを想定し、じっくり下調べを行う必要があるため、撮影場所を確認するだけではもう一歩足りないかも!
・イメージの確認
・安全面の確認
の2点をしっかり意識し行なってみてください!
イメージの確認
演出コンテを参考に、どのカットをどこで撮るかを丁寧に確認していきましょう。
人物を撮る場合は、スタンドインが仮に立ち位置に立って、画角をみていくことがほとんど。
頭の中でイメージする映像がきちんと撮れているのか。
・撮影の時間は何時ごろがベストなのか
・太陽の位置や光の指しこみは問題ないか
などなど映像化された後のことを想像しながら、確認していきます。
安全面の確認
撮影をする上で安全面の配慮は非常に大切!
ロケ地に危険がないのか、またコンプライアンス的にも安全かを確認しましょう。
・機材の搬入ルート、機材の置き場
・養生テープの必要性
・通行する人や車はあるか(場合によっては警備員を配置)
・許可申請が必要か
・映ってはいけないものがあるか
・写り込んでしまう建物や創作物の著作権に問題はないか
などなど最新の注意で取り組みましょう!
3:撮影準備
ロケハンが終わり、場所が決定したら、いよいよ撮影!
と言いたいところですが忘れてはならないのが撮影準備。
・撮影許可申請の取得
・必要備品の再確認
・撮影当日が天候不良の場合の対応
などなど忘れると “大変なことになってしまう” かもしれない
大切なステップをご紹介します!
撮影許可申請の取得
場所によっては許可申請が必要なところがあります。
道路や公園などの公共の場所は大抵の場合必要。
※申請には2週間ほどの日数を要する場合がありますので、事前によく調べておくことが大事です!
必要備品の再確認
スタッフロケハンを終え、改めて必要なものはあるどうか
を実際の撮影を想像しながら考えてみましょう。
撮影日のロケ地の気温が低いことが予想されるなら、カイロやベンチコートが、逆に気温が高い場合は、ハンディファン(手持ち使用可能な扇風機)など
が必要となります。
撮影当日が天候不良の場合の対応
屋外のロケ撮影ですと、気になるのがやはり天候。
・撮影予備日は設定するのか
・天候が芳しくない場合は当日の何時に天候判断をするか
・キャンセル料の発生するのか
などは事前に各所相談しておくと安心です。
それ以外の撮影準備は、スタジオ撮影とおよそ同様の手順になりますが、荷物を運びやすいように工夫したり、極力コンパクトになるようにした方が移動や撤収を効率よく行えるかもしれません!
4:撮影当日
入念なロケハン、撮影準備を経ていよいよ撮影当日!
でも、どれほど準備をしても想定外のことが起こるのが撮影だったりも。以下では考えられるトラブルへの対象法や、撤収までに忘れてはならい注意点をご紹介します!
急な天候不良への対応
上記でも記載したように、屋外のロケ撮影での天候はとても大切な要素の一つ。
撮影ロケ地が山奥だった場合には、急に天候が変わってしまうなんてこともあるかもしれません!そんな時は落ち着いて、撮影予備日に回すのか、天候が回復するまでしばらく待機するのかなど、判断しましょう。
現状復帰を忘れずに!
ロケ地に入ったら、入ってすぐにスマホなどで写真を撮っておくと便利です。
これを行なっておく事で、後片付けの際に、写真と照らし合わせて、現状復帰をすることが可能。また、撤収の際はゴミや忘れ物がないように、数人で二重に確認するとのがオススメ!
ロケーションを貸してくださった方にご挨拶とお礼をきちんとお伝えして、無事終了です!
まとめ
最後までお読みいただきありがとうございました!
ロケ撮影は、騒音や天候のような外的な要因がスタジオ撮影より多く、当日に何が起こるかわかりません。入念な準備と冷静な対応、この二つが何より大切。これを読まれた皆様のロケ撮影が成功することをこころよりお祈りしております!