2022/04/26
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【動画クリエイター必見!】色を制するものは映像を制す!? 色彩心理学を活かした動画への色の取り入れ方をご紹介
動画制作において、見ている人にインパクトを残す作品に仕上げることはとても大切!
今回は、作品のクオリティをもう一段階アップさせるため、動画に使う色にも着目してみましょう!
この記事では色それぞれが持つ特徴や、それが与える印象を色彩心理学を用いてわかりやすくご紹介します!
1:そもそも色が与える影響って?
2:効果的な色の取り入れ方
3:色の持つ特徴や働きをご紹介!
そもそも色が与える影響って?
まずはじめに、色が人間の判断に与える影響に関する研究を一つご紹介します。
それは、人間は約90秒の間に初めて見た商品やサービスなどの評価を決めると言われており、さらにその6割以上の人が、評価を決めるうえで色が大きな判断基準になっているというもの。
色は人に無意識のうちに視覚的な部分に作用し、匂いや、味のような明確ではない認識に強く影響を与えていると言われています。
また色によって特定の感情を引き起こしたり、プラシーボ効果をもたらしたりもします。
その例としては
・駅のホームには列車への飛び込み自殺防止のために安心感を生む青色灯が設置されている
・うつ病の薬の多くには明るさや手軽さを感じさせる黄色が使用されている
などがあり、色と脳には深い関わりが認められています。
このように色彩心理学は、ブランドロゴやサービスイメージ、購買意欲の促進、医療や行動心理など、様々なシーンで活かされているのです。
効果的な色の取り入れ方
動画に色を取り入れるときは、目的やコンセプトを考えることが大切!
・ターゲット
・商品 / サービス
・放映される媒体
・視聴環境
などなど様々な条件を考慮し
目的によって色や配色を変えることで、視聴者の心に刺さる作品になります。
また色を使って動画を効果的に見せるために、
「70:25:5」の配色黄金比を意識することがポイントになってきます。
これは、ベースカラー70%、メインカラー25%、アクセントカラー5%の比率のことで、広告やファッションコーディネートなどにも取り入れられています。
ベースカラーとは
配色のうち最も大きな面積を占める色で、動画においては余白や背景に用いられることが多く、またメインカラー、アクセントカラーを引き立てる役割もはたすもののことを指します。
メインカラーとは
その名の通り、商品やサービスの印象を決定づける主役となる色を指します。
アクセントカラーとは
一番目立つ色で、ベースカラー、メインカラーとは彩度や色相が異なる色が選ばれることが多く、引き締める効果があります。
色の持つ特徴や働きをご紹介!
色ごとの特徴や働きを理解して動画に取り入れることで、目的に対する効果のアップが狙えます!
以下では、色彩心理学を元にした、色それぞれが持つ特徴や働きを詳しくご紹介します。
青系カラー
青系カラーには
・興奮する気持ちを抑える
・心を落ち着かせる
・信頼感や安心感を与える
といった効果があります。
具体的には、企業のコーポレートカラーやブランドロゴ、ウェブサイトなどにもよく利用されています。
特に、信頼されることが重要なビジネスのマーケティングにおすすめのカラーです。
赤系カラー
赤系カラーには
・エネルギーを感じさせる
・欲望を刺激するため
・衝動的性を高める
といった効果があります。
アドレナリンの分泌を促して興奮状態にさせる作用があるので、衝動買いを狙ったセールなどのポップにも使われています。
また、食欲を引き立たせる効果もあるので、飲食店のロゴなどにもよく利用されている色です。
黄色系カラー
黄色系カラーには
・人目を惹きつける
・明るく若々しいイメージを与える
・手軽でポップな印象を与える
といった効果があります。
商品やサービスをアピールしたい場合にとても有効な色なのですが、使いすぎてしまうとと疲労感を与えてしまうため、目的に応じたポイント的な使用がおすすめです。
緑系カラー
緑系カラーには
・落ち着いた印象を与える
・高いリラックス効果で、豊かさや安心感を感じさせる
・成長や繁栄のようなイメージを与える
といった効果があります。
お金や健康などをマーケティングしたい場合にもおすすめです。
紫系カラー
紫系カラーには
・特別感を演出する
・高級感やエレガントなイメージを与える
・知的で気品がある印象を与える
といった効果があります。
アンチエイジングなどの美容関係のマーケティングにもよく用いられている色で、
高価格帯な商品やサービスを取り扱うブランドなどにも多く採用されています。
まとめ
最後までお読みいただきありがとうございました!
色彩心理学を上手く取り入れ、皆様の動画のクオリティがもう一段階アップすることをこころよりお祈りしております!